Webデザインスクール卒業生のリアルな就職先と平均年収|未経験からの転職全記録
Webデザインスクール卒業後、未経験からの転職初年度の年収は、300万円〜450万円が現実的なラインです。主な就職先は、様々なクライアントのサイトを作る「Web制作会社」か、自社サービスを運営する「事業会社」のインハウスデザイナーの2種類に大別されます。どちらを選ぶかによって、その後のキャリアパスと働き方が大きく変わるため、あなたの目標に合った選択が重要になります。
■ ポイントまとめ
- 初年度年収は300〜450万円
- 就職先は制作会社or事業会社
- 求人票はFigma/PS/HTML&CSS
- キャリアは多様で昇給可
- 就職率は定義を要確認
- 30代でも平均498万円超
結論:未経験からの初年度年収は300〜450万円が現実ライン。キャリアパスは大きく2つ。
- 初年度年収は300〜450万円の範囲
- 主な就職先は制作会社と事業会社
- 3年で平均年収超えも狙える
「スクールを卒業したら、本当にWebデザイナーとして就職できるの?」
「実際のところ、どれくらいの給料がもらえるんだろう?」
数十万円の自己投資をする上で、その先にある出口(リターン)がどうなっているのか、具体的な情報が欲しいと思うのは当然のことです。
様々な求人情報や公的データを分析した結果、未経験からWebデザイナーとして転職した場合の初年度の年収は、300万円〜450万円の範囲に収まることがほとんどです。
多くの求人サイトで、未経験者向けの月収は25万円前後に設定されており、これに賞与などを加味すると上記の年収となります。前職の給与によっては、一時的に収入が下がるケースもあるでしょう。しかし、これはあくまでスタートラインの数字です。Webデザイナーはスキルと経験が収入に直結する専門職。3年も経てば、日本の30代の平均年収を超えることも十分に可能です。
そして、そのキャリアの第一歩を踏み出す主な就職先は、大きく分けて2種類存在します。それが「Web制作会社」と「事業会社」です。
主な就職先は2種類!「制作会社」と「事業会社」徹底比較
- 制作会社は短期でスキル成長
- 事業会社は深掘りと安定運用
- 志向に合わせて選択が肝心
どちらの会社を選ぶかで、あなたのデザイナーとしての成長速度や働き方が大きく変わります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った環境を選びましょう。
| 比較項目 | 🎨 Web制作会社 | 🏢 事業会社(インハウス) |
|---|---|---|
| 仕事内容 | 複数のクライアントから依頼を受け、様々な業種のWebサイトを制作 | 自社の製品やサービスのWebサイトのデザイン、運用、改善 |
| メリット | ・多様な案件に携われ、短期間でスキルが向上 ・最新のデザインや技術に触れやすい ・デザインの自由度が高い傾向 | ・一つのサービスに深く関われる ・ユーザーの反応を分析し、改善まで担当できる ・納期に追われるプレッシャーは比較的少ない |
| デメリット | ・納期が厳しく、残業が多くなりがち ・クライアントの意向に左右される | ・デザインのテイストが固定化されやすい ・ゼロからサイトを作る機会は少なめ ・クリエイティブ環境が整っていない場合も |
| 向いている人 | とにかく早く成長したい人 色々なデザインを作ってみたい人 | 特定のサービスや業界が好きな人 腰を据えてサービスを育てたい人 |
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未経験からのキャリアスタートとしては、まずWeb制作会社で2〜3年修行を積み、多様な案件をこなしてスキルと実績を身につけ、その後、より待遇の良い事業会社に転職したり、フリーランスとして独立したりするのが王道のキャリアパスの一つです。
【実際の求人票で見る】未経験者に求められるスキルと仕事内容
- デザインツール操作は必須級
- HTML/CSSは入場券レベル
- ポートフォリオ提出が決め手
では、実際に企業は未経験者に何を求めているのでしょうか?ここでは、転職サイトに掲載されている「未経験者歓迎」の求人票の例を見てみましょう。
求人票サンプルA:Web制作会社
職種: Webデザイナー(未経験者ポテンシャル採用)
仕事内容:
- クライアントWebサイトのデザイン、コーディング
- 既存サイトの更新、運用業務
- バナー、LP(ランディングページ)のデザイン制作
必須スキル:
- Photoshop, Illustrator, Figmaいずれかの使用経験
- HTML/CSSの基本的な知識
- ポートフォリオの提出が必須
歓迎スキル:
- JavaScript, WordPressの知識
- 営業や接客など、コミュニケーション能力が活かせる経験
給与:
- 月給25万円〜(固定残業代20時間分を含む)
- 想定年収: 350万円〜
求人票サンプルB:事業会社
職種: 自社ECサイト運営デザイナー
仕事内容:
- 自社ECサイトのUIデザイン、ページ更新
- 商品画像の加工、バナー制作
- メルマガのデザイン、制作
- アクセス解析ツールを使った効果測定と改善提案
必須スキル:
- ECサイトの運営に興味がある方
- 基本的なPCスキル(Excel, Word)
- コミュニケーションを取りながら業務を進められる方
歓迎スキル:
- Webデザインスクール等での学習経験
- Photoshop, Illustratorの使用経験
給与:
- 月給27万円〜
- 想定年収: 400万円〜
これらの求人票から分かる通り、スクールで学ぶFigmaやPhotoshopといったデザインツールの操作、そしてHTML/CSSのコーディング知識は、もはや「最低限の入場券」です。そして、何よりも重要なのが、あなたのスキルを証明する「ポートフォリオ」の存在です。
採用担当者に響くポートフォリオの作り方はこちら
👉 E2. Webデザイナーのポートフォリオの作り方|採用担当者に響く作品集の構成術
Webデザイナーのリアルな年収推移|給与明細例と3年後のキャリア
年収350万円と言われても、実際に毎月どれくらいの手取りになるのか、イメージが湧きにくいかもしれません。ここでは、具体的な給与明細のシミュレーションと、その後の年収推移を見ていきましょう。
1年目:見習い期間の年収とリアルな給与明細
月収25万円(年収350万円、賞与年2回)のWebデザイナー1年目の給与明細をシミュレーションしてみましょう。総支給と控除の内訳を把握し、手取り額の目安を知ることは、生活設計と自己投資計画に直結します。固定残業手当の有無や割合、地域差にも目配りしておくと良いでしょう。
| 支給項目 | 金額 | 控除項目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 基本給 | 210,000円 | 健康保険 | 12,000円 |
| 固定残業手当(20h) | 40,000円 | 厚生年金 | 23,000円 |
| 雇用保険 | 1,500円 | ||
| 所得税 | 5,000円 | ||
| 住民税 | 10,000円 | ||
| 総支給額 | 250,000円 | 控除合計 | 51,500円 |
| 差引支給額(手取り) | 198,500円 | ||
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※あくまで一例です。扶養家族の有無やお住まいの地域によって変動します。
このように、手取り額は約20万円弱となります。ここから生活費や自己投資のためのお金を捻出していくことになります。最初は決して楽ではないかもしれませんが、ここがキャリアのスタート地点です。
3年目:一人前デザイナーの年収と昇給のポイント
Web制作会社で3年間、実務経験を積んだデザイナーは、市場価値が大きく上がります。要件定義から納品までの自走力、育成やディレクション補助、そしてUI/UX視点の提案力が評価の鍵。結果として報酬レンジの拡大につながりやすいフェーズです。
できること:
- 一人でクライアントへのヒアリングからデザイン提案、納品まで完結できる。
- 後輩デザイナーの指導や、簡単なディレクション業務もこなせる。
- UI/UXの観点を取り入れた、より戦略的なデザインができる。
年収の目安: 450万円〜600万円
この段階になると、より待遇の良い事業会社へ転職したり、チームリーダーになったりと、キャリアの選択肢が広がります。dodaの調査でも、30代のWebディレクター/プロデューサーの平均年収は479万円となっており、スキルを広げることで着実に収入を上げられることがわかります。
5年後以降:広がるキャリアと年収1,000万円への道
5年も経験を積めば、あなたはもう立派なプロフェッショナルです。ここからは、どのような専門性を身につけるかで、キャリアと年収が大きく変わってきます。
- アートディレクター: 年収600万円〜
- UI/UXスペシャリスト: 年収700万円〜
- フリーランスとして独立: 年収500万円〜1,000万円以上も可能
スキルアップと実績次第で、年収1,000万円を目指すことも夢ではないのが、Webデザイナーという仕事の大きな魅力です。
「就職率98%」のカラクリと本当に見るべき指標
- 就職の定義を必ず確認
- ポートフォリオと就職先で評価
- 数字は参考程度に扱う
「就職」の定義はスクールによって様々
この「就職率」には、以下のようなケースが含まれている可能性があります。
- 正社員だけでなく、アルバイトや業務委託も含まれる
- Webデザイナー以外の職種(例:ITサポート)での就職も含まれる
- 卒業後、クラウドソーシングで1件でも仕事を受注したら「成功」とカウントされる
もちろん、誠実に実績を公開しているスクールも多数ありますが、「数字の高さ=あなたの正社員転職の成功」ではないことを理解しておく必要があります。
本当に見るべきは「卒業生のポートフォリオ」と「就職先の質」
就職率の数字よりも、以下の2点を自分の目で確かめることが重要です。ここで作品レベルの実証と就職先の具体性を押さえれば、過度な数字依存から解放されます。さらに無料カウンセリングでの質問を用意しておくと、比較精度が一気に上がるはずです。
- 卒業生のポートフォリオサイトの質: そのスクールで学べば、どれくらいのレベルの作品が作れるようになるのかが一番の指標です。
- 具体的な就職先企業例: どんな企業に卒業生を送り出しているのか。あなたの目指す業界や企業があるかを確認しましょう。
これらは、無料カウンセリングなどで積極的に質問すべき重要なポイントです。
FAQ|Webデザイナーの就職と年収に関するよくある質問
- Q1. Webデザインスクールの実際の就職率はどれくらいですか?
-
A1. 厚生労働省が公表している職業訓練(ハロートレーニング)のデータでは、Webデザイン分野の就職率は50%台後半〜60%台後半で推移しています。これはあくまで公的訓練のデータであり、転職サポートが手厚い民間のスクールではより高い傾向にありますが、「卒業すれば誰もが簡単になれる」わけではないことが分かります。最終的には個人の努力とポートフォリオの質に大きく左右されます。
- Q2. 30代未経験からだと、年収は低くなりますか?
-
A2. スタート時の年収は20代と大きく変わらず、300万円台からが一般的です。しかし、30代には前職で培ったビジネススキルやコミュニケーション能力という強みがあります。これらを活かしてWebディレクターなど上流の工程を目指すことで、20代よりも早く年収を上げていくことが可能です。30代のWebデザイナーの平均年収は約498万円と、日本人の平均給与を上回っており、将来性は高いと言えます。
- Q3. 制作会社はブラックな労働環境だと聞きましたが、本当ですか?
-
A3. 全てではありませんが、制作会社はクライアントの納期が最優先されるため、プロジェクトの終盤は多忙になりがちな傾向があります。一方で、最近は働き方改革が進み、残業時間を減らし、リモートワークを導入する企業も増えています。入社前に、企業の口コミサイトをチェックしたり、面接で残業時間について質問したりして、実態を確認することが大切です。
- Q4. 卒業後、すぐにフリーランスになれますか?
-
A4. 技術的には可能ですが、未経験からすぐの独立は推奨されません。まずは会社員として実務経験を積み、スキルの向上、実績作り、業界内の人脈構築をすることが、将来的にフリーランスとして成功するための確実な道です。
まとめ:現実的な目標設定が、未経験からの転職成功の鍵
- 最初の1年:経験を最優先
- 3年後:年収500万円を目標に
- 制作会社で磨き事業会社で育てる
Webデザインスクール卒業後のキャリアは、決して楽な道ではありません。特に最初の1〜2年は、新しいスキルを学びながら実務をこなす、いわば「修行期間」です。初年度の年収も、期待よりは低いと感じるかもしれません。
しかし、この記事で見てきたように、その先にはスキルと経験に応じて着実に収入を伸ばし、多様なキャリアを築いていける未来が待っています。
重要なのは、卒業後のキャリアを過度に理想化せず、現実的な目標を設定することです。
- 最初の1年は、給料よりも「経験」を重視する。
- 3年後には、年収500万円を稼ぐ一人前のデザイナーになる。
- 制作会社でスキルを磨き、事業会社でサービスを育てる。
このような具体的なキャリアプランを描くことができれば、スクールでの学習にも一層身が入るはずです。あなたの未来のキャリアプランニングに、この記事が少しでも役立てば幸いです。
キャリアプラン実現のための第一歩、スクール選びはこちらから
👉 【2025年完全版】30代未経験からWebデザイナーへ!転職を成功させるスクール選びの全知識(内部リンク:P)


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